2019年から始まった プロジェクト『田(デン)マーク』 も二年目に突入。
前年は在日デンマーク大使ご夫妻らをご招待し、実際の交流を図れましたが、この年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、海外や町外からのゲストはお招きできる状況ではありませんでした。
そこでこの年のデンマークとの交流はインターネット等を駆使しすることで、実際に美山町にお招きするよりも多くの方との交流・そしてその状況の世界配信を実現させました。
2020年6月14日
前述のとおり2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、海外や町外からのゲストはお招きできませんでしたが、「お田植祭」の様子を中継しながら、これまでに当プロジェクトで美山町と交流を持たれた方々とZOOMでトーク、それをYouTubeで世界に向けて配信するという試みを行いました。
当日ZOOM参加してくれたのは
◯インドより
- 元駐日デンマーク大使
フレディ・スヴェイネ氏
◯デンマークより
- デンマーク国会議員・グリッブスコー市副市長
キム・バレンティン氏 - デンマーク在住の造形作家
高田ケラー有子氏 - デンマーク在住高校生2名(2020年2月美山町に短期留学)
クリスティーナさん、アーニャさん - デンマーク在住中学生2名(北の星国民学校・美山町からの留学生受入家族)
ラウラさん、シーグワさん
◯東京より
- デンマーク商工会議所
レオン・エスベン氏
なんとも豪華なゲスト陣が休日にも関わらず参加してくれました。
当日の美山町はあいにくの雨で、早乙女に扮した小中学生たちには過酷な田植えとなってしまいましたが、前年に田植えを経験されたフレディ氏、レオン氏の思い出話や、それぞれに美山町で滞在した際の感想、そして美山町の中学生からのコメントなどで盛りあがることができました。
雑草取り
2020年6月~7月
田(デン)マーク田んぼは無農薬・有機栽培ですので、雑草は容赦なく生えてきます。
雑草が多いと土中の栄養分が雑草に吸い取られ、稲の生育、そして収量に大きく影響しますので、雑草取りは重要な作業となりますが、農薬を使わないので当然、人力でなんとかせねばなりません。
田植え後に何度も美山のスタッフが草取りに入ってはいたのですが、今年は気候のせいか、7月頭の段階でかなり大きな雑草が育ってしまい、とうていスタッフだけでは対応できない状況に。
そこで別のプロジェクトではありますが、町外から美山町の田んぼで稲を育てているグループに声をかけたところ、快諾してくださり、美山スタッフ、美山町有志も含めて総勢20名ほどで一気に雑草取りを決行。
この時の除草効果により今年の収量はアップしたと言えます。
猛暑の中、作業していただいた方には本当に感謝しきりです。
デンマーク国旗浮かび上がる
2020年8月中旬
当プロジェクトの目玉の一つは、田んぼに「デンマーク国旗」を浮かび上がらせることです。
デンマークの「デン」は「田」の読み方の一つ、そして国旗はこれまた「田」という文字にもなる為、田んぼに描かないわけにはいかない!ということで、生育速度などが違う二種類の苗(キヌヒカリとハブタエモチ)を植え分けることで表現しています。
写真は8月中旬に出穂しだしたキヌヒカリがくっきりと国旗の十字部分を彩っている状態です。