NordstjerneskolenからKaren校長とMette先生が美山へ
2023年10月26日~
デンマークへのプチ留学や様々な交流でお世話になっている、デンマークはヘルシンゲという町にあるNordstjerneskolen(北の星国民学校)からKaren校長先生とMette先生が来町。
今回の目的は美山各所の視察と2025年2月に予定しているNordstjerneskolenも関係するGribskov10からの交換留学生に関する準備など。
彼女たちは滞在中、みやま子ども園、美山小学校、美山中学校、北桑田高校を視察。
また町内の多くの方のご協力のもと、様々な日本文化を体験していただきました。
学校関連で関心を寄せておられたのは、保育士や先生方が多くのツールを手作りされているということ。
小中学校では子どもたち自身が給食をサーブをしたり、学校中を掃除する習慣。
この習慣は子どもたちにとって非常に良いことだと感じたとのこと。
(デンマークではそれぞれ専門の職業の方が担当しているそう)
また美山小学校の校長先生、教頭先生とは、それぞれの学校で抱える問題についてもフランクに話され、文化は違えど同じような問題を抱えていることや、それに対するアプローチの違いなどを交換されていました。
また様々な日本文化を体験された中で強く印象に残ったとおっしゃっていたことの一つに、しめ縄体験で会われた90代男性の言葉。
その男性にデンマークの方に何を伝えたいかと聞いたところ「No more war」と。
ご自身も出征し、特攻隊に入隊することになったが寸でのところで終戦となり出撃を免れたそう。
しかし多くの友を失ったこと、戦争の愚かさを語ってくださったらしく、Karen校長はデンマークに戻ってからこの話を生徒たちに伝えたそうです。
そしてもう一つの大きなポイントとして、これまで3度に渡って行ってきたNordstjerneskolenへのプチ留学を経験してきた子たちとKaren校長先生の再開が挙げられます。
すでに大学生になったり高校進学とともに美山町を離れている子もいますが、それぞれプチ留学の経験が大きく進学先に影響しており、その成長ぶりを見ていただけたことは、この活動の成果を実感していただけることに繋がったと感じます。
他にもKaren校長とMette先生には滞在期間中、多くの子供達とも触れ合っていただきましたが、彼女たちのフレンドリーな雰囲気はまさにデンマークの「ヒュッゲ」の精神を物語るもので、美山町の子どもたちにとっても我々にとっても大変貴重で楽しい期間となったことに間違いありません。
今回の彼女たちの来町でより深まった友好を、双方の子どもたちや地域にいかに活かしていくか。
それには多くの方のご協力も必要となってきます。
今後とも応援よろしくお願いいたします。