History and Future
これまでとこれから
地方都市がもつ様々な問題、例えば少子高齢化、人口減少問題などの抜本的な解決のため町の人口を増やすこと、特に子どもの数を増やし、子どもが住みやすい町を目指すため、2016年に京都府南丹市美山町にて住民グループ「美山・森の教育プロジェクト」を立ち上げました。
2017年よりより豊かな教育環境の創造を目指し、その柱として国際交流としてデンマークのヘルシンゲという町との交流を開始。現地の北の星国民学校(Nordstjerneskolen)と、子どもを中心とした市民の相互交流を継続しています。
こうした教育環境のさらなる充実のための基盤整備、また国際交流の窓口としての役割だけでなく、地域課題解決のための様々なフィールドでの取り組みをクロスオーバーさせていくために、NPO法人化を目指すに至りました。
わたしたちは、地域社会とともに「子どもが幸せで豊かに暮らせる環境」を作り出すこと。
そしてそれが結果的に、自分たちの地域と、交流するすべての国や地域の継続と発展に寄与することを目指します。
設立主旨
生活・生産活動の場や、多種多様な生き物の成育空間であると同時に、地域固有の文化や景観も育むなど多様な価値を併せ持つ「里山、里海」と呼ぶゾーンは、ここ数十年のあいだ、人口や経済活動の都市一極集中により徐々にその価値を失い、近年では過疎化により維持継続が困難な状況に陥ってきました。しかし、ここ数年、毎年のように起こる大規模自然災害や世界的な感染症の蔓延、また地域格差などの拡大など、社会的に大きなインパクトのある問題が表面化してきたことにより、都市部に住む多くの人々の、生活に対する価値感が大きく変化してきました。
特に、里山、里海がもたらす豊かな環境の価値を見直す動きが活発になっています。
そもそも「里山、里海」は、豊かな環境資源に恵まれた地域であり、持続可能社会を目指すためには無くてはならない価値があります。それは「教育の場」としての価値です。
今、日本では、将来の予測不能な状況に対応出来るSociety5.0(創造社会)が提唱されていますが、次世代を担う子どもたちが、そうした新しい社会システムに柔軟に対応できる能力を身につけるためには、創造性を培う教育が必要になります。特に「生きる力」として様々な知恵と経験を身につけることは、机上だけの学びでは難しく、実際に自然の中で生き物に触れたり、野山や海などを駆け巡る体験、様々な年齢や職業、立場の人との交流から感じとり、学ぶことが大切だと考えます。そのためにも、子どもたちが、「豊かに生きる」ことを学ぶことが出来る教育の場として「里山、里海」を活用し、教育の場として整備することが重要になります。
森の教育プロジェクトでは、こうした「地域資源を活かした教育環境」を整備し、「生きる力を持つ子どもたちを育てる」ことを目指します。その結果、人口減少などの問題を抱える地方都市に、地域を活用した豊かな教育環境をつくる役割を生み出し、都市部と地方都市の価値の再定義を行い、里山、里海環境の保全を目指すと同時に、「教育」を軸にした、新しい枠組みのソーシャルデザインのプラットフォームを確立、人口流出にあえぐ地方都市の地域活性化を目指します。
団体概要
名称 | 特定非営利活動法人 森の教育プロジェクト |
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設立 | 2021年4月5日 |
住所 | 〒601-0754 京都府南丹市美山町和泉小橋ノ本16-1 |
連絡先 | tel. 090-5248-0055 メールでのお問合せ |
代表理事 | 中島 隆章(ブラッキー中島) |
副理事長 | 古北 真里 唐渡 貴 |
理事 | 中島奈緒美 西口 和孝 朝原 史子 |
監事 | 長野 豊 |
各種資料 | 定款 |